BOKUJOBメインフェア2018イベントレポート@東京競馬場 6/2~3

6月2日(土)・6月3日(日)に、競走馬を生産・育成する牧場での就職を考える人に向けた相談会「BOKUJOB2018 メインフェア(以下、BOKUJOB)」が開催されました。会場となったJRA東京競馬場には、28牧場、4団体が参加。中高生・大学生を中心に、転職を考える数多くの方が訪れました。

牧場での仕事に興味はあっても、実際のところ、どのような仕事なのかは分かりにくいもの。本記事では、関係者と参加者が、牧場での働き方に対する理解と認識を深めたフェアの模様を、インタビューを交えたレポート記事でお届けします。

BOKUJOBには、ダービー馬を輩出した全国有数の有名牧場をはじめ、全国の高校で唯一競走馬の生産をしている農業高校の先生なども参加。普段はなかなか聞くことのできない、牧場で働く方のリアルな言葉に注目です。

お仕事のやりがいは?牧場で働く魅力を全力レポート!

BOKUJOB会場では、牧場関係者と直接お話ができる「コミュニケーションエリア」、競走馬に関する基礎知識や乗馬技術を学べる研修施設の方とお話ができる「研修相談コーナー」、北海道静内農業高等学校の先生による小〜中学生、保護者の方向けの「進路相談/保護者相談コーナー」、牧場や周辺施設、馬情報などの馬産地の情報が聞ける「競走馬のふるさと案内所」の4つのブースが設けられています。

まずは、「コミュニケーションエリア」からフェアの様子をお伝えします。最初にお話を伺ったのは、2013年、2014年と2年連続でダービー馬を輩出した「ノースヒルズ」さんです。

ノースヒルズさんは、サラブレッドの生産、育成を一貫して行っている牧場です。
ゼネラルマネージャーの福田さんは、お仕事のやりがいを「自牧場で生産した馬を育成し、活躍する姿を最後まで見届けられること」だと教えてくれました。

牧場のメンバーとともに北海道から東京へ訪れ、愛を持って育てた馬が躍動する姿を見ている瞬間には、「何にも変えられない感動がある」とのこと。仕事の楽しさを語る姿を見ているだけで、こちらまで心が踊るようでした。

続いてお話を伺ったのは、世界的名馬を数多く輩出してきたダーレーグループの一員であるダーレー・ジャパン・ファームのみなさん。ダーレーさんは、牧場がある北海道生まれの方よりも、道外出身者の方が多く勤められているそうです。

当日会場に訪れていたエグゼクティブ・アシスタントの三宅さんも、競走馬好きが高じて、東京からこの業界に転職した一人。「以前住んでいた東京と北海道では、環境が大きく変わりました。環境の変化を不安に感じたこともありましたが、大自然の中で過ごす時間は本当に魅力的です」と教えてくれました。

ダーレーさんは、牧場就業未経験者の方でも、4年間の時間をかけて競走馬に関する知識や乗馬技術を学べる育成プログラムが用意されているそう。海外でも研修を積めるそうなので、牧場でのお仕事に興味のある方は要チェックです。

次にお話を伺ったクラウン日高牧場さんでは、「一芸に秀でた人」を募集しているそうです。未経験からの就職・転職には不安も伴いますが、「動物が好きで、何かに熱中できる人なら、この業界でも活躍できます」と教えてくれました。

「牧場で働くことをステータスにしていきたいです」ともおっしゃられており、人にかける熱意が伝わってきました。

「未経験でのスタートは不安」なら、充実の研修から

「未経験の業界で働くのは、少し不安がある。しっかりと準備をしたい」という方は、就職前に基礎から技術を身につけられる研修である「JBBA研修(軽種馬生産育成技術者研修)」、「BTC研修(育成調教技術者養成研修)」を1年間受講することがおすすめ。

JBBA(日本軽種馬協会)は、実際に馬に触れ合いながら、牧場全般に関わる仕事について学べる研修機関。30歳までを対象に、特に生産育成技術に重きを置いて学ぶことができます。

現在の研修生の男女比は1:1で、近年は特に生産牧場でのお仕事を考える女性が増えているそう。そして、なんと卒業生の就職率は100%!

年末に行われる牧場相談会(JBBAの生徒さんが、採用を考える牧場さんのお話を聞く説明会)には、生徒数を大きく上回る牧場さんが訪れるそうです。業界でしっかりとしたキャリアを形成したいと考えているなら、1年間の研修を受けた上で就職する選択肢を検討してみるといいかもしれませんね。

BTC(軽種馬育成調教センター)は、競走馬の育成に重きを置いて学べる研修機関。高校を卒業した次の進路としてBTC研修を選ばれる方が大半で、毎年20名程度の生徒さんが入学されるそうです。

「全く馬に乗ったことのないところから研修を始める生徒さんが大半」とのことですが、1年間の騎乗訓練と座学での学習により、業界で働く素地を作ることができます。

講師の山本さんも、BTC研修を卒業された一人。「馬と触れ合いながら、競走馬の世界にどっぷりと浸かれる楽しい環境です」と教えてくれました。

日本の高校で唯一「競走馬の生産」が学べる静内農業高校って?

最後にお話を伺ったのは、全国の高校で唯一競走馬の生産をしている北海道静内農業高等学校。

生産科には道外からも多くの生徒さんが訪れるそうで、出身地の異なる同世代の仲間たちやサラブレッドと共に充実した時間を過ごせるのが魅力の一つ。1年生から馬と触れ合い、3年間かけて馬の基礎を学ぶこができます。

卒業後は牧場への就職を中心に、大学へ進学される方もいるそう。将来のキャリアを柔軟に考えながらサラブレッドの魅力を学べるのは、日本ではここ、静内農業高校さんだけではないでしょうか。

「道外から受験される生徒様は、中学校を卒業してすぐに親元を離れるのは不安もあるかと思います。ただ、高校には高い目的意識を持った仲間たちがたくさんいます。彼らと過ごす3年間は、必ずみなさんを成長させてくれるでしょう」と語ってくれました。

会場に訪れた参加者には、1つの牧場さんと30分以上お話をしている参加者さんもちらほら。最初は緊張していた様子ですが、話をするうちに笑顔が溢れ、目をキラキラと輝かせているのが印象的でした。

6月23日(土)24日(日)には、JRA阪神競馬場にて「BOKUJOB 2018 関西フェア」が行われます。今回東京競馬場に足を運ぶことができなかったみなさん、阪神競馬場でお会いできることを楽しみにしています!

▼関西フェアの詳細はこちらから
http://fair.bokujob.com/fair/kansai.html